サロンパスとトクホンの違いは、成分などの比較や使い分けについて

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湿布薬の中でもトップクラスのシェアを誇っているサロンパス、そしてトクホン、この2つにどんな違いがあるのかは気になるところですよね。
成分的にどんな違いがあるのかなど、2つの湿布薬の違いについて詳しく解説していきます。



サロンパスとトクホンの違いって?

久光製薬からサロンパスが発売されたのは1934年の昭和初期の話ですが、鈴木日本堂からトクホンが発売されたのは1933年で、実はサロンパスよりもわずかですが歴史があるんですね。
もちろん改良はされているのですが、それでも戦前から発売されていた医薬品が今でも売られているというのは驚くべきことです。

トクホンの方は現在は株式会社トクホン1)1989年に鈴木日本堂から名前が変わり、現在は大正製薬の傘下です。が発売していますが、サロンパスとトクホンは分類としては同じ消炎鎮痛プラスター(プラスター剤)ですね。
貼り薬の中でも薄くて粘着力が強いものが消炎鎮痛プラスターと呼ばれ(貼り薬には他にパップ剤があります)ますが、サロンパスとトクホンは他にも共通点があります。

こちらのロキソニンの購入方法の記事ではドラッグストアで購入できるOTC医薬品の種類について説明しましたが、サロンパスもトクホンも同じ第三類医薬品ですね。

第三類医薬品は処方箋なしで購入できる医薬品の中で最も副作用が少なく、安心して使える医薬品ですよ。
必ずしも副作用と薬の効果って比例はしないのですけど、全体的には効果が強い薬ほど副作用も強く、残念ながら第三類医薬品で抜群に効くものはないと思います。

サロンパスとトクホンは副作用が少なく扱いやすい点などの共通点があるのですが、粘着力に関しては差があるかなって印象です。
私が実際に使ってみた感じだと、サロンパスよりはトクホンの方がはがしやすい気はしますね。

こちらの記事ではサロンパスのはがし方について解説しましたが、はがしやすさに期待してトクホンを選ぶ手もありますよ。

ただ、長時間ずっと貼り続けたら毛を巻き込んで痛む点、かぶれやすい点は変わらないので、どちらを使う場合もはがし忘れには注意したいところです。

トクホンとサロンパスの成分に差はあるの?

はがし方も重要ではありますけど、やっぱり私たち消費者にとって気になるのは効果の方に違いがあるかですよね。
そこをチェックするためにはサロンパスの成分を見る必要がありますが、それについてはサロンパスの冷感タイプと温感タイプの比較記事で取り上げているので、合わせて確認して欲しいと思います。

こちらの記事でも改めて書いておきますが、サロンパス(100g中)に含まれているのは以下の成分ですよ。

サロンパス(100g中)の成分
  • サリチル酸メチル 10.0g
  • l-メントール 3.0g
  • ビタミンE酢酸エステル 2.0g

痛みを抑える効果もあるのですが、どちらかと言えば血行を促進させる効果、ひんやりと気持ちいい状態にしてくれる効果の方がメインですね。
上の段落でも医薬品の種類について触れましたけど、酷い筋肉痛だったり、腰の痛みなどがある場合はサロンパスではなくてボルタレンテープのような第二類医薬品の湿布薬の方が有効です。

2016年に市販されるようになったロキソニンテープの方は現在は要指導医薬品に分類されていて、ちょっと購入が難しいんですね(ロキソニンのような第一類医薬品より厳しめの対面販売限定、通販では購入できません)
いずれは第一類医薬品や第二類医薬品に分類されるはずですが、とりあえずはボルタレンテープなどの第二類医薬品の方で対応するのが無難です。

ちょっと話がそれましたが、トクホン(100g中)の方にはこのような成分が配合されているんですよ。

トクホン(100g中)の成分
  • l-メントール 6.5g
  • dl-カンフル 1.1g
  • サリチル酸メチル 7.3g
  • ビタミンE酢酸エステル 1.35g
  • グリチルレチン酸 0.18g

上のサロンパスの成分と見比べれば明らかですが、サロンパスに含まれている成分は全てトクホンの方にも含まれていますね。
ただ、当然ながら成分の量はだいぶ異なり、サリチル酸メチルはサロンパスが10gなのに対してトクホンが7.3g、l-メントールはサロンパスが3gなのに対してトクホンが6.5g、ビタミンE酢酸エステルはサロンパスが2gなのに対してトクホンが1.35gです。

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l-メントールはサロンパスと比べてトクホンの方が圧倒的に多く含まれていて、こちらは血管拡張やひんやりさせる効果があります。
ちなみに、トクホンにのみ含まれているdl-カンフルもスーっとした冷える感覚をもたらしてくれるんです。

あのスーッとした感じを期待してサロンパスを使うことって多いですけど、成分を見るとスーッとした感じはトクホンの方が期待できるんですね。
ただ、どちらも大きく効果が違うわけではないので、試してみて効果の違いがそれほど変わらなさそうなら、好みとか粘着力とかで選んでも大丈夫ですよ。

サロンパスとトクホンのラインナップの比較が気になるんだけど?

さて、サロンパスとトクホンの成分の比較をしてきましたが、まだ残っているポイントがあります。
それが湿布薬のプラスター剤とパップ剤の違いなのですが、この2つの主な違いは水分をどれだけ含んでいるかですね。

ブラスター剤の方が水分は少なめではがれにくく、パップ剤は水分が多く肌に優しいという特徴があるんですよ。
今回、ここまで取り上げてきたオーソドックスなサロンパスとトクホンは、最初の段落で書いたようにどちらもブラスター剤で、そう大きな差はありません。

一方で、サロンパスのラインナップはブラスター剤にかたよっていますが、トクホンはトクホンハップなどパップ剤のラインナップも多く、ここは重要な使い分けのポイントですよ。
こちらの記事ではサロンパスとサロンパスAなど、サロンパスシリーズを多く比較しているので、ぜひ確認してくださいね。

トクホンハップには冷感タイプも温感タイプもあるので、パップ剤を選ぶならサロンパスではなくトクホンを選ぶのもありです(久光製薬のサロンシップはパップ剤なので、そちらを選ぶ選択肢もあります)
上の段落で書いたようにサロンパスもトクホンも直接的に患部を冷やす効果はありませんが、パップ剤は水分の気化により患部を冷やす効果が期待できるので、炎症には向いていますよ。

さて、最後はサロンパスとトクホンのシェアについてですが、大人になるまでトクホンという貼り薬の製品が存在することすら知らなかったんですよ。
関西生まれであることは記事のどこかで書いた記憶がありますが、トクホンって関西の方ではあまり見かけませんでした。

ただ、これはあくまで昔の話で、関西でも今はドラッグストアでサロンパスとトクホンが並んで置いてありますよ。
それでも関西ではややトクホンの分が悪いかなとは感じますし、関東ではサロンパスとトクホンのシェアが拮抗しているような状態ですから、今のところは全国的に見ればサロンパスの方が優勢かなって気はします。

それでも、大正製薬の傘下に入った影響かトクホンはコマーシャルなどもやっているので、将来的にはどうなるかは分かりません。
ドラッグストアでサロンパスとトクホンのどちらを選ぶか迷ったら、両方とも試してみるのもいいと思いますよ。

以前、サロンパスを足裏に貼る健康法について記事にしましたが、このやり方はトクホンでも使えるので、ぜひ試してくださいね。



まとめ

サロンパスとトクホン、ライバル同士の関係の2つの医薬品ですが、そこまで大きな違いはありません。
個人的には子供の頃から慣れ親しんでいることもあってサロンパスがいいかなとは思いますが、はがしやすいトクホンの方も使い勝手はいいですよ。

この記事のポイント
  • サロンパスとトクホンは同じ第三類医薬品、はがしやすさは若干トクホン有利。
  • サロンパスとトクホンは成分的にも似ていて、効果の面で大きな差はない。
  • ブラスター剤がメインのサロンパスに対して、トクホンはパップ剤の商品もある。
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注釈   [ + ]

1. 1989年に鈴木日本堂から名前が変わり、現在は大正製薬の傘下です。

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