痛風と偽痛風の違いや症状、この2つは同時に起こるものなのか

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関節部分が激しく痛んで、大の大人が泣き叫ぶこともあるのが痛風の発作ですね。
ただ、痛風の発作だと自覚できるケースは少なく怪我と勘違いしやすいのですが、偽痛風(ぎつうふう)も痛風と勘違いしやすい病気です。



痛風と偽痛風には違いがある

ゴルフやテニスなどを楽しんで、しっかりと暴飲暴食をして、深夜から明け方に足の親指の付け根が痛みだす、これが痛風の黄金パターンと言っても過言ではありません。
スポーツをしていると怪我をすることもよくあるので、夢中になっているうちにどこかで痛めたのかと思って病院に行ったら痛風と診断される、こういう事例は本当に多いんですね。

特に足を痛めた覚えがない、尿酸値が高いと警告されていたなら痛風に思い当たるものですが、実は偽痛風の可能性も捨てきれません。
以前の記事でも書いたように、痛風の発作は圧倒的に足の親指の付け根に起こりやすいのですが、関節ならどこでも起こる危険性はあり、偽痛風も同じように関節に症状が出るんです。

ただ、偽痛風を見分けるポイントはあり、過去に痛風の発作を起こしていないなら高確率で足の親指に痛みがきます。
もちろん、100%ではないのですが、体でもっとも心臓から遠い足の指は痛風が起こりやすいんですね。

痛風の発作の原因の尿酸は体温が低いと結晶化しやすく、心臓の近くで体温が高いところではなく末端の指の関節でよく起こります。
体の左側と右側では左側の方が血液が集まりにくいので、左足の親指が高確率で痛むわけですね。

このように、痛風の発作がまず出るのは左足の親指というケースが多いのに対して、偽痛風では指のような小さな関節ではなく膝といった大きな関節に起こりやすいんです。
手首、足首、肘、肩、股関節などの痛みが偽痛風では定番で、手足の指ではあまり起こりません。

もっとも、あくまで起こりにくいだけで、実際には小さな関節の方にも痛みが出る可能性はありますが、足の親指が痛みだしたらまず痛風を疑った方がいいですね。
あとは、痛風は男性が圧倒的に多く、女性の患者はかなり少ないのですが、偽痛風ではそこまで違いは見られません。

偽痛風は60代以上の高齢者に起こりやすい症状ですが、若くても発症するケースもあるので、年齢はあまり当てにはできませんね。

偽痛風は痛風とは違って症状はやや軽いが

そもそも、偽痛風とは一体どんな病気なのかですが、痛風と同じように体内である成分が増えると起こるんです。
痛風では尿酸が増えるのが発作の原因でしたが、偽痛風の痛みの原因はピロリン酸カルシウム(CPPD)ですね。

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このピロリン酸カルシウムが関節部分に結晶として溜まり、何らかのきっかけではがれると白血球が攻撃します。
そして、この白血球の攻撃により強烈な痛みが関節に起こるので、痛風とは原因物質が違うものの基本的なメカニズムは同じなんですね。

ちなみに、メカニズムは同じでも痛みの程度はだいぶ異なっていて、偽痛風と痛風なら痛風の方が痛みが強烈です。
よく骨とか体の内部を刃物で傷つけられてるみたいな表現が痛風の痛みの際には聞かれますが、偽痛風はそこまでではありません。

ただ、そこまでではないとは言っても十分に痛いのは間違いないので、やっぱり大の大人でも相当にきついのは確かです。
こう書くと偽痛風の方が程度が軽いように思えるかもしれませんが、ある意味では痛風よりも恐ろしいんです。

痛風は尿酸が一定のラインを超えることが原因ですが、偽痛風は未だに原因がよく分かっていないんですよね。
遺伝的な要素が関係していることは分かっていますが、どうしてピロリン酸カルシウムが結晶化するのかは全くの謎なんです。

原因が分かっていない以上、明確に予防することはできず、血液検査でも異常が見られないケースも多いんですね。
そのため、痛風とは違って食生活や運動に気を使っていても起こりうる、これが偽痛風の恐ろしいところです。

一応、シメチジンという薬が処方されることはあるのですが、現在のところこの薬が効果的だというはっきりしたデータはありません。
結晶をどうにかすることは現在の医学ではできないので、痛み止めで対処して症状が治まるのを待つくらいしかできないんです。

痛風と偽痛風が同時に起こることは

さて、関節部分に痛みが出る通風、そして偽痛風ですが、この2つが同時に表れることはあるのか、これは気になりますよね。
結論から書くと、同時に通風と偽痛風の発作が出ることはあるので、ダブルの痛みに襲われる可能性はわずかながらも存在します。

そもそも通風と偽痛風が両方起こるケースは少なく、さらに同時期に発作が起きるなんて非常に低い確率ではありますが、それでも可能性はゼロではありません。
それを言い出したら、そもそも通風の発作は最初こそ左足の親指のように単発で起こることが多いが、癖になっていると2つ、3つといった感じに複数の箇所で起こる危険性もあり、こちらは実例が非常に多く存在します。

通風の体験談で検索したら複数の痛みに襲われたといった恐ろしい事例が出てきますから、予防がほぼ不可能な偽痛風はとりあえず放っておいて、通風の発作が起きないように気をつけたいですね。
もし痛風の発作らしき痛みが出たら、以前に書いたこちらの記事を参考にして対処してください。


まとめ

通風と偽痛風、症状は似ていますが意外と違う点はあるので、知っておいて損はありません。
放置していたら命の危険があるという意味では通風の方が遥かに危険ですが、厄介さは偽痛風もなかなかなので、関節に激痛を感じたら病院で診察してもらってくださいね。

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