年越しにそばを食べる理由や意味、うどんをあえて食べるのは

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大掃除も終わった、お正月の準備もできた、なら残るは年越しそばですよね。
今でも年越しそばの文化が残っていますが、どうして大晦日に年越しそばを食べるのか気になりませんか。



年越しそばが普及した理由として有力な5つの説

年越しそばの風習が一般的になったのは江戸時代ですが、実はどのような理由で年越しそばの風習ができたのか明確なところは分からないんですよね。
一応、年越しそばが誕生した理由については5つの有力な説があり、それが以下の5つです。

  • そばは細く長く伸びるものだから
  • そばは切れやすいから
  • そばは健康にいいから
  • そばはお金を集めてくれるから
  • 鎌倉時代の逸話から

1つ目のそばは細く長く伸びるものだからというのが、最も有名な年越しそばの由来ではないでしょうか。
麺類なら大抵は細く長く伸びるのでは、ってツッコミを入れたくなるかもしれませんが、当時はそばがメジャーな麺類だったんですね。

細く長くってところから「寿命」や「運」を伸ばす縁起物として扱われるようになり、年越しそばの文化が生まれたという説です。
ちなみに、うどんもそばと並んで当時からメジャーな麺類で、そば屋さんでもうどんがメニューにあったんですね。

ただ、江戸ではそばの方が人気があって、逆にうどんは関西など西の方で人気があったようですよ。
そこまで差があったわけではないのですが、やっぱり当時の日本の中心は江戸ですから、江戸で人気があったそばの方が大晦日に食べられるようになったのかもしれません。

2つ目のそばは切れやすい、これはあまりいいことではないように見えるかもしれませんが、悪いことを年の終わりに切り捨てる的な意味があります。
当時も今も私たちに悩み事は付き物ですが、だからこそ新年まで苦労を背負わないようにするために年越しそばを食べるという説ですね。

3つ目はそばは健康にいいからということですが、実際にそばは健康増進に役立つ食べ物なんですよ。
抗酸化作用、肝機能の強化、食物繊維の多さなどいいところは色々ありますが、詳しく書くと「ここがすごい、年越しそば」的な記事になりそうなのでこの辺でカットします。

当時からそばの健康効果が知られていたかですが、元禄10年(1697年)の本草書(現代でいうところの医学書のようなもの)である本朝食鑑には、そばの健康効果が記載されているんですね。
そばの健康効果が一般的に知られていたかには疑問が残りますが、理由としてはそれほどおかしくはありません。

年越しそばの意味はこれ

4つ目はそばはお金を集めてくれるからですが、これは金銀細工師(金など貴金属の細工や加工を手がける職人)がそば粉を使っていたのが由来ですね。
金銀といった貴重な金属の粉を集める時に金銀細工師はそば粉を使うので、そこから年越しそばは金を集める金運アップの縁起物になったという説です。

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5つ目の鎌倉時代の逸話だけ、他の4つとは雰囲気が異なりますが、これは鎌倉時代に博多の承天寺であったとされる話ですね。
年を越せない町人に対してそば餅(そば粉を団子状にしたお餅)を振る舞ったところ、翌年に町人の運気が上がったので、それにあやかって年末にそばを食べるようになったという説です。

これが本当なら江戸時代より前に年越しそばの風習ができていたような気もしますが、ともかくこれも有力な説と言われていますね。
これで5つの説が出揃ったわけですが、実際には地方によってはまた別の説があったりするんです。

そして、最初の方で書いたように、この説のうちどれが正しいのかは現代には伝わっていません。
さらに言うなら、紹介した5つの説はあくまで有料な説というだけなので、実際には全く違う可能性だってあるわけです。

過去をのぞけるタイムマシンが発明されない限りは決着はつかないでしょうが、5つの説のうち健康効果を除けばどれも縁起物として扱われていますよね。
江戸時代は今ほど科学的に物事を解明できていませんでしたから、縁起物に頼りたくなるのは当然なのかもしれません。

この記事では明確な答えは出せませんが、もし「年越しそばを食べる意味は何なの?」的なことを聞かれたら、縁起がいいからという答えで大丈夫ですよ。

年越しそばじゃなくうどんを食べるのはどうなの

うどんの話題も少し出ましたが、うどん派からすれば「どうして年越しうどんじゃダメなんだ」って声が聞かれるかもしれませんね。
実際、うどん県として有名な香川県では年越しうどんを食べる家庭が多いというデータもあります(さすがに年越しそばには負けるようですが)

とりあえず上に書いた5つの説で比較すると、1つ目の長く伸びる点はドロー、3つ目の健康効果についても比較のしようがないのでドロー扱いにします。
4つ目の金運説はそばでないと成り立たず、5つ目に関しては実際にあった話なのでうどんにするわけにはいきません。

2つ目の切れやすい点に関してはどっこいどっこいですが、ある意味ではそばの方が上なんです。
そばってそのままだとすごく切れやすくて、山芋や卵などのつなぎを入れて切れにくくしているんです。

ちょっとこじつけっぽいですが、その点を考えると切れやすいのはそばに軍配が上がるかもしれませんね。
有力な説から考えると年越しにはそばの方が向いている気はしますが、当然ながらうどんでも大丈夫です。

いくら縁起物とはいえ、あまり好きじゃないものを食べるのもあれですし、うどんの方が好きならうどんでもいいと思いますよ。
割と賛否が分かれているようですが、2009年から年明けうどんという新たな食文化が出ていますので、年越しはそば、年明けはうどんという風に役目を分けるのも手ですね。

まとめ

どうして年越しそばを食べるのか、正確な理由までは分からないのですが、縁起物として扱われているのは間違いありません。
そばが嫌いなら無理に食べる必要はないですが、縁起物ということで何かお願いしながらそばを食べるのもありですよ。


この記事のポイント
・年越しにそばを食べるようになったのは江戸時代のこと。
・そばが食べられる理由は、はっきりとは分からない。
・そばが縁起物なのは間違いない。
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