葛根湯を飲んでも効果がない理由、理想的な飲み方や他の薬の話題も

この記事は約 8 分で読めますよ。

ちょっと風邪気味なので葛根湯を買ってきたけど、飲んでもいまいち効果が感じられない、これは割とよくあることです。
どうして葛根湯を飲んでも効果が出ないのか、これは気になるところではないでしょうか。



葛根湯の効果はないって本当?

ドラッグストアだと葛根湯は複数のメーカーから色々と売られていますし、病院で処方されることもありますよね。
その辺りの葛根湯の違いについてはこちらの記事で書いていますので、ぜひ確認してください。

葛根湯を飲んでも風邪などの症状に効果が出ない理由ですが、以下の2つが大きいですね。

  • 葛根湯の効果範囲ではない
  • 葛根湯が体質に合っていない

他にも細かい理由はありますが、まず葛根湯は風邪をきちんと治してくれる万能薬みたいな存在ではないんです。
私たち消費者としてはそういう魔法みたいな薬を求めてしまうところがありますが、実際に上の記事でも取り上げたクラシエの「葛根湯エキス顆粒Aクラシエ」を見ていきましょう。

体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み

引用:http://www.kracie.co.jp/products/ph/1201494_2220.html

体力中等度以上ってところはまた後で取り上げますが、注目したいのは「感冒の初期」のところですね。
感冒とは風邪のことで、初期の風邪にしか効果はありませんよとはっきり書かれているんですよ。

すでに37度後半くらいまで熱が上がってしまっている、こんな場合は葛根湯では効き目がありません。
そして、もう1つ「汗をかいていないもの」も気になるポイントですが、こちらは言葉の通り汗をかいていない状態のことですね。

風邪の原因のウイルスや体質によっても汗のかき方は異なりますが、ちょっとダルいみたいな風邪の初期症状であっても、すでに汗を多くかいているようなら葛根湯の効果は期待できません。
さらに、上の諸症のところに喉の痛みなども書かれていないように、何か飲み込むだけで喉に違和感があるみたいな場合にも向いていない薬なんです。

本当に風邪のひき始めで熱は上がっておらず、何となく寒気があるが汗はかいておらず喉も痛くない、こんなシチュエーションで効果を発揮するのが葛根湯なので、効果がないと感じてしまうわけですね。
ちなみに、例に挙げたのはクラシエの葛根湯ですが、上の記事で書いたように葛根湯はどのメーカーであっても病院で処方されるものであっても成分は同じ(配合量は差が見られますが)なので、どの葛根湯であっても似た特徴があると考えてよいでしょう

ただし、メーカーによって効果効能はやや異なっているので、飲む前には添付の文書を確認したいところです。

葛根湯の効果がある場合の理由って?

続いては葛根湯が体質に合っていないという点ですが、実は「汗をかいていない場合に効く」というのはこちらの体質の問題に近いんですね。
こちらの記事では東洋医学について書きましたが、葛根湯は漢方薬なので東洋医学について知った上で使うのがベストです。

東洋医学では体質を重要視していて、体質は個人個人でそれぞれ異なるので薬もそれに合わせて使います。
誰にでも効果があるように作られている西洋医学の薬(漢方薬以外の普通の薬)とは、だいぶ使い方が違うんですね。

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葛根湯がどんな体質の持ち主に向けて作られているかと言いますと、東洋医学で「実証」と呼ばれる体質の持ち主です。
東洋医学の分類の中でも代表的なのが「実証」と「虚証」ですが、こちらは体力などを判断するためのものですね。

血行がよくて疲れにくいのが実証、血行が悪く疲れやすいのが虚証タイプで、その中間くらいの中間証タイプが理想とされていますね。
言葉にすると実証がいいように聞こえるかもしれませんが、疲れを感じにくいなどの問題点もあります。

葛根湯の話題に戻しますが、上で出てきた体力中等度とは中間証のことと考えて問題ありません。
体力中等度以上と書かれていたら、体質が中間証から実証なら葛根湯の効き目がありますよって意味です。

葛根湯が汗を書いていない状態でしか効果を発揮しないのは、実証向けだからなんですね。
実証に近づくほど汗をかきにくいという特徴があって、葛根湯はそのような体質を想定して作られている漢方薬です。

中間証なら大丈夫なのですが、明らかに虚弱な体質の場合は他の薬を使う方がいいんですね。

葛根湯の効果的な飲み方は?

具体的な飲み方ですが、上で書いたように体質が実証で熱が出ていない初期の風邪の場合、葛根湯が役立ちます。
以前に薬の飲み方についての記事を書いていますが、薬を飲む場合に理想的なのは水、お茶で飲むなら麦茶がベストです。

ただ、風邪で軽く寒気があるような状態の場合、体を温めるために水よりは白湯の方がいいですね。
あと、風邪薬は食後に飲むタイプが多いですが、葛根湯は食前や食間に飲むタイプの薬です。

食事中に急に寒気がしてくるなんてケースは少ないと思いますが、そんな場合は食後でも大丈夫ですよ(ただ、食前や食間より吸収率は落ちます)
そして、葛根湯が体質に合っていない場合にどうするかですが、代用として使えるのは桂枝湯(けいしとう)ですね。

こちらは汗をかきやすい虚証の体質のために作られていて、葛根湯と同じく風邪の初期症状 に効果があります。
一番上の葛根湯の記事では、葛根湯に含まれる7つの生薬についても触れましたが、具体的にはこの7つですね。

  • 葛根
  • 麻黄
  • 大棗
  • 桂皮
  • 芍薬
  • 甘草
  • 生姜

そして、桂枝湯に含まれている生薬は葛根湯とかなり似ていて、以下の5つの生薬が配合されています。

  • 大棗
  • 桂皮
  • 芍薬
  • 甘草
  • 生姜

そう、葛根湯に含まれている7種類の生薬のうち、葛根と麻黄がないだけであとは同じなんですね。
葛根湯が効く実証の体質でないのが明らかなら、桂枝湯をあらかじめ購入するのも手ですよ。

桂枝湯は葛根湯とは違ってバリエーションが少ないのが難点ですが、ツムラから一般用医薬品として発売されているので手に入れるのは簡単です。

まとめ

葛根湯はかなり限定された状況でしか効果がないので、普通の風邪薬と比べると使いにくいんですよね。
ただ、効果がないというのは間違いなので、実証体質に心当たりがあるなら葛根湯は役立ちますよ。


この記事のポイント
・葛根湯は風邪の初期症状が見られて、汗をかかない状況で使う漢方薬。
・葛根湯は実証向けの漢方薬で、虚弱体質の虚証向けではない。
・葛根湯はお湯で食前に飲むのがベスト、虚弱体質なら桂枝湯を使いたい。
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