電子書籍を出版している会社と、紙の単行本を発売している出版社

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電子書籍ストアの本の大半は、紙の本と同じ出版社から販売されています。
ところが、中には紙の本を出版している出版社と、電子書籍の販売元が一致しないケースがあるのです。



購入してから気づいた出版社の違い

前回の記事で漫画「ハチミツとクローバー」の単行本は集英社から、電子書籍は白泉社から発売されていることを記事にしました。
このようなケースは意外と多くて、私が初めてそのことを認識したのは、昔にReaderStoreで行われていた色々な漫画の1巻が100円で販売されるセールの時でした。

こちらの記事でも話題に出した2014年のセールのことですが、この時に購入した漫画の中に三田紀房さんの「インベスターZ」がありました。
モーニングで連載されている株の漫画で、モーニングを立ち読みした時に目を通していたので購入したのです。

購入した時には特に違和感もなかったのですが、購入履歴などをチェックしていると出版社がおかしいことに気づきました。
モーニングは講談社の雑誌で、当然ですが紙の単行本も講談社から発売されているのですが、私が購入した電子版の情報には講談社の文字がなかったんですね。

代わりにあった名前は「コルク」で、このコルクという会社が電子版を扱っているようでした。
調べてみるとコルクはクリエイターのマネジメントをしている会社らしく、ホームページには三田紀房さん以外にも漫画家の安野モヨコさんや小説家の阿部和重さんなどの名前がありました。

どういう経緯で電子書籍を扱うようになったのかは分からないですが、こんな感じで出版社ではないところから電子版が発売されることがあります。
「インベスターZ」の場合、特に読んでいて違和感を持つことはないとは思いますが、違和感がある場合もあるのです。

デザインの問題

「カイジ」シリーズやら「天」や「アカギ」などのギャンブル漫画で知られているのが福本伸行さんですが、この人の作品も電子版は出版社から発売されません。
出版社のところにはフクモトプロダクションと記載されており、恐らくは個人で電子版を扱っているのだと思います。

福本伸行さんの単行本を持っている人ならすぐに分かるはずですが、表紙がちょっと違うんですよね。
表紙の絵自体は同じなのですが、タイトルのロゴが明らかに紙の単行本とは違い、似せようとする努力は見られるものの差があります。

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私も昔は知らなかったのですが、単行本のロゴなどは作者さんではなく専門のデザイナーの人が作っていて、恐らくは出版社の方に権利があるのでしょう。
漫画の内容については作者である漫画家さんが権利を持っているので、個人で電子版を出版できるのですが、デザインは出版社が持っているので別に作っているのだと思います。

だから何だと思われる人もいるかもしれませんが、表紙も漫画の一部なので個人的には違和感を強く感じるのです。
ちなみに、先に挙げた「インベスターZ」の方は電子版のデザインと紙の単行本のデザインは同じでした。

週刊少年ジャンプで連載されている漫画はほぼジャンプコミックスとして発売され、海賊みたいなマークが表紙についています。
別にジャンプコミックスに限らず、講談社コミックスとか少年サンデーコミックスとか、出版社や掲載誌の名前が入っているのが普通ですね。

紙の単行本を発売している出版社が電子版を手がけているなら、そのようなマークやロゴもそのまま入っているのですが、そうでないなら消えるので、この辺りも違和感を覚える理由かもしれません。
ちなみに、他にまんがフリーク、クリーク・アンド・リバー社などは電子書籍ストアの漫画のジャンルでよく見かける名前ですが、紙の本を出版しているわけではありませんね。

安く購入できるかもしれない

最初に書いた「ハチミツとクローバー」のように別の出版社が電子版を扱う例はかなり珍しいですが、出版社以外の会社が電子版の漫画を発売するケースはよくあります。
デメリットとしては表紙などが完全に再現されない場合があることですが、そこさえ気にならないようななら特に問題はありません。

単純に漫画の内容に興味があるなら、紙の本を出版しているところでなくても大丈夫ですね。
むしろ、値段に関しては紙の本より抑えられていることの方が多く、大きなメリットです。

どうして値段が抑えられていると言えるかですが、紙の単行本を発売した出版社から電子書籍が発売されていて、それとは別のところからも電子書籍が発売されている場合があるからです。
もりしげさんの漫画「フダンシズム」はスクウェア・エニックスから発売されていて、電子版も同様です。


しかし、何故かまんがフリークからも電子版が発売されており、スクウェア・エニックスの電子版は1巻が566円、まんがフリークの電子版の1巻は432円なんですね。
まんがフリーク版の方は表紙のタイトルロゴが少し違うものの、中身は同じなのでお得感はあります。
このような例はそう多くはないのでいつも使えるわけではありませんが、電子書籍を利用するなら知っておいて損はないテクニックです。

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