ジェネリックは効果が同じなのか、成分や薬の選び方について解説

この記事は約 10 分で読めますよ。

病院で診察を受けて処方箋をもらい調剤薬局に行くと、薬剤師さんから「ジェネリックを希望されますか」的なことを尋ねられることってありますよね。
ジェネリック医薬品が先発品と同じ成分だということは知られていますが、本当に効果も同じなのでしょうか。

ジェネリックって効果は先発のものと同じなの?

製薬会社が独自の薬を作り上げて新商品として発売した場合、独占的に販売できる期間って10年あればいい方なんですね。
薬の特許が有効なのは出願から20年なのですが、出願するのは薬が発売されるタイミングではなくもっと早い段階です(いつ同じような薬に他メーカーがたどり着くか分かりませんからね)

特許を出願してから実際に薬の効果があるのか実験(新薬を実際に使って反応を見る治験ってアルバイトがあります)しないといけませんから、最終的に販売にこぎつけるまでには時間がかかり、薬の販売から特許が切れるまで5年くらいしか残されていないってケースも珍しくはありません。
そんな感じで特許が切れたら他のメーカーが同じ成分の薬を作れるようになり、これがジェネリック医薬品と呼ばれるものですね。

ジェネリック医薬品は先発医薬品と全く同じ成分なのは事実ですが、効果が同じとは限らないんですよ。
薬の特許って実は1種類だけじゃなくて複数あり、ジェネリック医薬品を発売するのに必要なのは物質特許と用途特許の2つです。

この2つが切れれば同じ成分のジェネリック医薬品を作れるようになりますが、実は先発医薬品には他の特許も使われているのが普通です。
薬を作る時の工夫などに関する製剤特許、製造方法に関する製造特許なんて特許もあるので、こちらが切れていないなら成分は同じでも作り方は変えないといけません(特許が切れているからといって作り方を同じにするとは限りません)

ジェネリックって成分が同じだって聞いたけど?

こちらで書いたバファリンと「バファリン プレミアム」の記事が分かりやすいですが、素早く溶けて効果が出やすいように作られているのが「バファリン プレミアム」の魅力なんですね。

その辺りの効果を最大限に発揮するための工夫も製薬会社の腕の見せどころなのですが、先発医薬品の作り方を真似できない場合は成分は同じでも効果が変わってくることがあります。
あとは、薬って有効成分のみで構成されているわけではなくて、添加物も加えられるんですよね。

こちらの記事などでバファリンの成分については取り上げましたが、添加物については記載していませんでした。

薬には添加物も含まれているという例で、バファリンの成分と添加物について見ていきたいと思います。

成分

  • アセチルサリチル酸(アスピリン) 330mg
  • 合成ヒドロタルサイト(ダイバッファーHT) 100mg

添加物

  • トウモロコシデンプン
  • ステアリン酸Mg
  • ヒドロキシプロピルメチルセルロース
  • 酸化チタン
  • マクロゴール
  • 青色1号

こんな感じで薬には添加物も加えられていますが、ジェネリック医薬品で同じなのは有効成分の方だけなので、添加物は違う場合があります(添加物が全く同じなんてケースはまずないと思います)
だからこそ、添加物の影響でアレルギーが出たりとか、効果の方に悪影響が出たりとかそういう可能性もあるんですね。

もちろん、ジェネリック医薬品もしっかりと審査を受けてから発売されるのですが、全く新しい薬と比べるとだいぶ審査がゆるいんですよ。
「成分が同じなんだから効果も同じ」っていう前提で審査があるので、効果が先発医薬品と違っていても審査をすり抜けたりするわけです。

スポンサーリンク

ジェネリック医薬品の効果は分かったけど、どう選べばいいの?

こちらのインフルエンザの予防接種の記事では、鼻炎の症状で耳鼻咽喉科に通っていたという話をしましたが、最初はアレロックという薬を使っていたんですね。

花粉症などでよく使われるアレグラについてはこちらの花粉症と風邪の記事でも出てきましたが、アレグラと比べるとアレロックの方が効果が強いものの、眠気の副作用も強い薬です。

このアレロックをしばらく使ってから、ジェネリックのオロパタジン塩酸塩という薬に変えたのですが、やっぱり何か効き目が今ひとつだった記憶があります。
人間の思い込みの力ってあなどれなくて、思い込みの力で薬の効果も変わってきますから「今ひとつってのは本当にジェネリック医薬品に変わったからなの?」と尋ねられると自信は持てません。

それでも、ジェネリック医薬品に変えたけど元に戻したなんて話はよく聞かれますから、ジェネリック医薬品と先発医薬品で効果が違うなんてのはよくある話なんじゃないかなと思います。
病院の先生がジェネリック医薬品を使いたがらない、これもよく聞かれる話ですし、実際に病院のホームページなどでその辺りに言及している先生もいらっしゃいますね。

私のアレロックの場合も、先生から「ジェネリック医薬品にした方がいい」って勧められたわけじゃなくて、調剤薬局の薬剤師さんから「ジェネリックがありますけどどうですか」みたいに勧められたんです。
日本は保険制度が限界に来ているからこそ安いジェネリック医薬品を勧める流れができているとも言われていますが、私たち消費者がどうジェネリック医薬品と向き合えればいいのか、これは悩みどころです。

明確な答えなんてありませんが、私としては症状によってジェネリック医薬品と先発医薬品を使い分けたいと思っています。
今のところ高血圧とか糖尿病とか、そういう命の危険を伴うような病気はありませんが、もし高血圧とか糖尿病の薬を飲まざるを得ないってことになったらジェネリック医薬品があっても使いません。

理由は単純で、いくら成分が同じでもジェネリック医薬品の効果が同じとは限らないのですから、しっかりと審査を受けていてデータ面でも信用できる先発医薬品を使いたいですね。
逆に、花粉症とか鼻炎とか直接的に命の危険がない症状の場合、とりあえずジェネリック医薬品を試してみるのはいいと思っています。

アレロックのジェネリック医薬品は個人的に今ひとつな感じがしましたが、やっぱり安いのは大きな魅力です。
先発医薬品と作り方や添加物が違うから効果が出ないというわけではありませんから、症状によってはジェネリック医薬品を試してから判断したいですね。

上に書いたように明確な答えなんてなく、私のやり方もあくまで私がそうしようと思っているってだけの話ではありますが、自分なりに許容できるラインを決めておくといいかなとは思います。
そんな細かいことを考えなくてもいいように、ジェネリック医薬品と先発医薬品の差がなくなればいいんですけどね。

まとめ

ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ成分だから安心とは限らず、これは非常に厄介な問題です。
これから先も問題になりそうな予感がしますが、勧められるままにジェネリック医薬品を選ぶのではなく、しっかりと意思を持って選びたいところですね。

おすすめ記事

この記事のポイント
  • ジェネリック医薬品と先発医薬品の効果は全く同じではない。
  • 薬の製造方法、添加物などの違いがあるので、成分は同じでも効果は変わってくる。
  • ジェネリック医薬品と先発医薬品をうまく使い分けるのがポイント。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする