花粉症の薬の眠気対策では効果時間、少ない副作用を意識したい

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鼻水とかくしゃみとか以外に眠気も出る、これが花粉症の厄介なところです。
特に薬を飲んでいる場合は眠気が出やすいのですが、この厄介な眠気にどう打ち勝てばいいのでしょうか。

花粉症の薬の眠気対策ってあるの?

花粉症の症状自体に眠気はないのですが、鼻水や鼻づまりといった症状が出ていると酸素不足に陥りやすいんですね。
鼻がつらいと口で呼吸してしまいますが、こちらのホテルの乾燥対策の記事でも触れたように口呼吸ってデメリットだらけです。

口呼吸と鼻呼吸を比べると酸素の吸収力にも大きな差があるので、鼻がつらいと間接的に酸素不足を引き起こして眠りが浅くなり睡眠不足に繋がります。
あとは、単純に花粉症でつらい状態が続いていると体の方もストレスが溜まり、より正常な睡眠から遠ざかるわけですね。

こんな感じで薬を飲んでいなくても眠気が出やすいので、薬を飲んでいるならより眠気が悪化しやすいのです(夜に関しては薬のお陰でしっかり眠れるというプラスの面もありますが)
花粉症の薬を飲まないと症状が悪化してさらに日常生活が困難になる恐れもあるので、薬を断つのは現実的ではありませんよね。

薬を飲んだまま眠気だけを解決するという都合のいい話は残念ながらありませんが、薬を飲むタイミングを調整することである程度は対策可能です。

花粉症の薬って効果や副作用が出るまでの時間は同じじゃないの?

花粉症の薬に限らず、薬を服用したら溶けた薬が血液に乗って運ばれるのですが、この血液に対する薬の割合が血中濃度と呼ばれています。
最高血中濃度(服用後に血中濃度がピークになる時間)の前後が薬が最も効果を発揮する時間で、ピークを過ぎれば段々と薬が抜けて(こう書くと犯罪っぽくてあれですが)効果の方も落ち着いてくるんです。

以前にこちらのジェネリック医薬品の記事でアレロックについて触れましたが、アレロックは病院で処方される中でもかなり強力なアレルギー性鼻炎の薬です(市販薬はありません)

このアレロックを例に出すと、血中濃度がピークになるのが服用から1時間、半減期が8.8時間です。
半減期は、血中濃度がピークの時と比べて濃度が半分に減るまでの時間のことで、薬が効果を発揮する時間とも言い換えられますね。

もちろん、血中濃度がピークの時と比べると効果は落ちているのですが、それでもある程度は効果が残っていますよ。
副作用も薬の効果の一種ですから(一般的に体に悪い効果を副作用と呼びます)血中濃度がピークの時ほど副作用が強く、段々と副作用も弱まってきます。

そのため、アレロックの場合は服用から1時間ぐらいが鼻炎などを抑える効果が強く、同時に眠気の副作用も強烈ってことです。
アレロックは朝と夜の2回服用する薬ですが、胃を荒らすタイプの薬ではないから服用が食後指定ではなく、ある程度は飲むタイミングを選べます。

だから、眠気が最も出て欲しくない場面と血中濃度のピークが重ならないようにして飲めば、ある程度は副作用を回避できるんですね。
これはアレロック以外の薬でも同じなので、花粉症の薬を飲むなら最高血中濃度と半減期についてはしっかりと押さえておきたいところです。

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一応、代表的な花粉症の薬の血中濃度のピークについてまとめておきたいと思うので参考にしてくださいね。

  • アレロックの最高血中濃度 1時間
  • アレグラの最高血中濃度 2.2時間
  • ザイザルの最高血中濃度 1時間
  • アレジオンの最高血中濃度 1.8~1.9時間

花粉症の薬で眠気が少ないものって?

薬を飲むタイミングである程度は対策できますが、あくまである程度なので、元からの眠気が酷いとあんまり効果を感じられないなんてケースもあるんです。
そのような場合は、すでに飲んでいる薬から別の薬に変えてみるなんて選択肢がありますよ。

体内でヒスタミンが受容体と結合するとアレルギー反応が起こるので、ヒスタミンと受容体の結合を邪魔するのが、花粉症でよく使われる抗ヒスタミン剤の効果です。
この辺りのヒスタミン剤の効果についてはこちらのスギ花粉とヒノキ花粉の記事でも触れたので、ぜひチェックしてください。

ただ、ヒスタミンは脳を活発にする効果もあるので、ヒスタミンの機能を抑えると眠気がでるんですね(正確には眠気ではなく、脳の機能が低下した状態)
この抗ヒスタミン剤ですが、第一世代と第二世代の2つの分類があって、第一世代ほど眠気が強い傾向があります(1983年以前に発売されたのが第一世代、1983年以降に発売されたのが第二世代です)

第二世代の抗ヒスタミン剤は眠気の副作用は抑えられているので、第一世代の薬を使っているなら第二世代の抗ヒスタミン剤に切り替えてみてはどうでしょうか。
病院でも第一世代の抗ヒスタミン剤が出されるケースはまだありますが、今は第二世代の方がよく使われていますね。

ただ、市販の花粉症の薬はまだ第一世代のものがそれなりに残っていて、例えば大正製薬の「パブロン鼻炎錠S」や「パブロン鼻炎カプセルSα」は第一世代の抗ヒスタミン剤であるマレイン酸カルビノキサミンが配合されています。
第二世代の薬も時期によって1期、2期に分かれていて、2期のものは第三世代なんて呼ばれることもありますね。

より副作用が出にくいのが第二世代2期の抗ヒスタミン剤で、アレグラやアレジオン、ザイザルなどが代表的な薬です。
ザイザルは市販薬がありませんが、アレグラは「アレグラFX」として、アレジオンは「アレジオン20」としてドラッグストアで購入できますよ。

どちらも眠気の副作用が出にくい薬として有名なので、こちらを試してみるのもいいですね。
第一世代の薬の方は即効性があるものも多く、副作用を気にしなければ今でも有効なのですが、眠気が酷いなら眠気が抑えられている第二世代2期の抗ヒスタミン剤を試してください。

まとめ

花粉症の薬を使うと眠気を完全に防ぐことはできませんから、眠気が出る時間をコントロールするのが重要ですよ。
なるべく眠気が出にくい薬を使うのも有効なので、通院中なら先生とも相談したいところですね。

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この記事のポイント
  • 薬を飲むタイミングである程度は眠気を抑えられる。
  • 薬の効果がピークに達する最高血中濃度までの時間は押さえておきたいポイント。
  • アレグラやアレジオンなど、眠気の副作用が出にくい薬に乗り換えるのも有効。

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