漢検の誤字訂正のコツと勉強法、配点が原因の問題点についても

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漢字検定では色々な問題が出ますが、何気に厄介なのが誤字訂正です。
配点的にも地味に重要な誤字訂正ですが、この難問はどう乗り切るのがいいのでしょうか。

漢検の誤字訂正のコツって?

漢字検定の誤字訂正は苦手って声は割と聞かれますけど、個人的にはかなり重要だと思っています。
この重要は「合格のために」重要って意味ではなくて、漢字の実力が見事に出るって意味ですね。

合格することを目的とするなら、はっきり言って誤字訂正はそんなに重要ではありません。
こんな言い方をしたらあれですけど、合格を目指すなら誤字訂正の勉強をするよりも書き取りとか読み、四字熟語辺りの配点が高い問題でミスをしないことの方がよっぽど重要ですね。

ただ、実際には誤字訂正をしっかりと正解して合格するのが理想で、同じ合格でもだいぶ意味合いは違うと思っています。
こちらの記事でもほんの少しだけ触れましたが、誤字訂正は漢字の意味について詳しく知っていれば割と何とかなるんですね。

逆に言えば、機械的な感じで記憶していると、誤字訂正で何が間違っているのかなかなか気づきません。
誤字訂正って正解率がかなり低い部類に入りますが、漢字の読みや書きを普通に覚えるだけだとまず間違いなくつまづきますよ。

熟語も熟語以外の漢字でも、大抵はその漢字じゃなきゃ駄目な理由が必ずあるんですよね。
例外としては独壇場の「壇」みたいなタイプで、これは誤字の方が一般的になっているんです。

本当は「独擅場(どくせんじょう)」が正しいのですが、今では壇の方が当たり前に使われています。
あとは「相撲」みたいな当て字も例外で、相撲は中国で使われていた漢字を無理やり日本語に当てはめたものですね。

こういう例外も一応は存在しますが、例外を除けば使われている漢字にはちゃんと意味があるので、漢字本来の意味を意識して勉強するのがポイントですよ。

漢検の誤字訂正を正解するための具体的な勉強法は?

文字だけだと退屈に感じられるかもしれませんので、ちょっと問題を出してみたいと思います。
漢字検定の本番と同じく、読みは同じだけど間違っている漢字があるので、探してみてください。

  1. 渋渋病院に向かい、精査したところ肝蔵に変調が認められた。
  2. 危矯な振る舞いをする幼子を見かけ、傷ましいと感じること自体が老年の兆候なのかもしれない。

これは、記事を書いている途中で考えた文章なので、漢字検定何級の問題に当たるかはちょっと分かりません(2級くらいかなとは思いますが)
「何だこれ」って感じるかもしれませんが、文章内の単語はわざと普段使わないようなものを選んでみました。

実際、漢字検定の本番でもこんな感じに嫌らしい文章が出てくることもあるので、ちょうどいいんじゃないでしょうか(本番はもっと文章が長く、間違い候補も多めです)
上の方は誤字として割と見かけるのでまだ楽かなと思いますが、それでも意外と気づかないかもしれませんね。

下は……自分で言うのもなんですが、割といい問題(≒解答する側からすれば嫌な問題)じゃないかなと思います。
とりあえず正解は置いておきますが、しっかりと正しい漢字まで分かったのならかなりいい感じですね。

正しい漢字は出てこなくても、どこが間違っているかが分かったのなら、やはりいい感じです。
どこが間違っているか分からないなら、このレベルはちょっと厳しいものがあるかなと思います。

正しい漢字が出てくるかどうかは実はそう重要ではなくて、どこが間違っているかをすぐに把握する力が重要です。
間違っているところさえ分かれば、あとは正しい漢字が出てくるかは記憶力の問題ですから、仮に出てこないとしても読み書きの問題をやり続ければしっかりと正解できるようになりますよ。

どこが間違っているか分からないなら、読み書きの勉強の時に漢字そのものの意味を合わせて調べましょう。
漢字検定準1級なら、インターネットの国語辞典でまるで引っかからないなんてことも出てきます(それどころか、読みが分かってても変換できないなんてことも……)

ただ、2級までならそんなことはないので、読み書きで出てきた漢字はなるべく国語辞典で調べて意味を確認するのがおすすめです。
今ひとつピンとこないかもしれませんので例を挙げると、操縦という言葉は一般的に使われますよね。

この「じゅう」がどうして「縦」なのかを深く考えるなんて、普通はなかなかないと思います(私も昔は全く考えませんでした)
これは「縦」そのものを調べると分かりやすく、実際に辞書の方で確認していただきたいと思います。

準1級の範囲ではありますが、縦という字には「ほしいまま」という読み、そして意味合いがあるんですね。
つまり「操縦」とはほしいままに操ることなのですが、これは漢字自体を調べないとなかなか気づかないと思います。

例なのでかなり特徴的なものを選びましたけど、熟語を調べる時には漢字自体を調べてイメージを膨らませるのがいいですよ。

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漢検の誤字訂正の配点が少ないんだよね?

最初の段落で書いたように、誤字訂正は配点がそんなに高くはなく、具体的に言うと漢字検定2級、準1級では10点です(満点は200点)
160点で合格で40点までなら落としても大丈夫ですから、10点を完全に捨てても何とかなってしまうのは確かですね。

誤字訂正を捨てないにしても、普通に問題集で誤字訂正を勉強すればいいじゃないかって思われるかもしれませんが、これがあんまりうまくいかないんですよ。
問題集などで勉強をした上でテスト本番に臨むものなのですが、それでも正解率が相当に低いのですから、あんまり役に立っていないと考えた方がいいと思います。

どうしてうまくいかないか、それは配点が少なめなのであんまり取り上げられないからですね。
こちらの記事では漢字検定2級の問題集について書きましたが、問題集で勉強するのは有効ですよ。

ただ、問題集は読み書きとか四字熟語とか配点が大きい問題にかなりのページが割かれているのに対して、誤字訂正は少なめですね(全ての問題集をチェックしたわけではないので断定はできませんが)
こちらの記事で取り上げた部首よりはましくらいかな、程度なので1冊の問題集だとあんまり勉強できません。

読み書きなんかは2回目でも十分に意味がある……というより1週で全てを覚えるなんてまず無理ですから、2回でも3回でもやった方がいいです。
それに対して、誤字訂正は間違いの箇所を覚えやすく、2回目以降の意味がそんなにないんですよね(正しい漢字が出てこないってのは十分にあり得ますが)

準1級以上なら複数の問題集を購入して勉強するのもありなのですが、2級までで2冊以上を購入するってちょっとためらうかもしれません。

別に新たに問題集を購入する必要はなく、上で書いたように読み書きの問題で少し深く調べるだけで、だいぶ正解率は上げられますよ。
あと、問題が少ないならこちらのように、誤字訂正の問題を掲載しているサイトで実践してみるのもいいですね。

慣れてくると、文章を読んですぐには誤字の箇所が分からなくても「あれ、何か変だな」って感じてくるものなので、問題を探してみるのもおすすめですよ。
さて、最後に上の段落で出した問題の答えですが、1問目が肝蔵→肝臓で、2問目が危矯→奇矯ですね。

2問目の傷ましいは痛ましいでも正解なので、引っ掛けになってくれたんじゃないかなと期待します(ついでに傷→危ない的な勘違いも誘発してくれたらよりいいですね)


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まとめ

実力がないと誤字訂正で間違っているところになかなか気づけないので、漢字について深く知ることが重要ですよ。
漢字をいちいち検索するのは面倒かもしれませんが、できれば色々な漢字を調べて回路を増やしてくださいね。

この記事のポイント
  • ほとんどの場合、使われている漢字にはちゃんと意味がある。
  • 読み書きの問題で出てきた漢字自体を調べるのは有効な勉強法。
  • 誤字訂正は問題集にあまり期待できない分野なので、検索して問題を探すのも有効。

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