喪中におせちは食べない、食べる、浄土真宗など宗教との関係は

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喪中の時におせち料理を食べていいのか、食べたらダメなのか、これは迷うところですよね。

お正月のおせち料理に対してどう対処すればいいのか、そして宗教の話もふくめて解説します。

喪中におせちは食べないものじゃないの?

まず、喪中だからあれをやってはいけないとか、そういうのって明確な正解はないんですよね。

以前に喪中の範囲の記事でも書きましたけど、戦前までは忌中や喪中が法律で定められていたので、ある意味ではすごく明確でした。

ところが、現在ではそういう法律もないので、こういう言い方はあれですけど「忌中や喪中に何をしていいの、何をしたらダメなの?」みたいにグレーゾーンの探りあい的な感じになっているんですよね。

忌中の時に、神道(しんとう)の宗教施設である神社に立ちいってはいけない1)神道では死を汚れ(けがれ)としてあつかうためです。など、はっきり「ダメ!」って分かるものもありますけど、根拠はあるのかと言いたくなるようなものも色々あるんです。

ちょっと前振りが長くなりましたが、忌中の場合はおせち料理は食べない方がいいですよ。

こちらの記事では、お正月に自宅にやってくるとされている年神様について書きましたが、おせち料理って元々は年神様に捧げるためのものなんですよね。

そして、この年神様は上で出てきた神道の神様なので、おせち料理は神社への立ちいりと同じく避けた方がいいですよ。

問題は喪中なのですが、こちらは明確な正解は存在しないので、それこそ好みで決めちゃってOKです。

ただし、おせち料理を食べたいのであれば無理に我慢する必要はないというのが個人的な意見ですね。

喪中におせちを食べるのは問題があるんじゃ?

私の場合は、これから喪に服することがあったとしても忌中でなければおせち料理を食べると思いますよ。

上の段落で書いたように、おせち料理は年神様への捧げものという意味合いがありましたが、それよりもお祝いごとの一環ってイメージの方が強いのではないでしょうか。

さらに、保存がきく食べ物を集めるって意味合いもありましたけど、新年すぐにスーパーやコンビニを利用できるようになった現代ではあんまり意味はないですしね。

そんなわけで、お祝いってところをどう考えるかがポイントなのですが、喪中にお祝いを避けなければいけない理由って特にありません。

喪中ってのは誰かに決められてやるものじゃなくて、どちらかと言えば悲しみを整理するための期間なんですよね。

「まだ故人のことを引きずっていますので、お祝いごとに顔を出せるような状態ではありません」みたいな感じでお祝いごとを避けるのが本来の喪中なので、すでに気持ちに整理がついているなら無理してお祝いごとを避ける必要はありませんよ。

これが結婚式とか年賀状とか、自分以外が関わってくるなら「避けた方がいいかな」って悩むのも仕方がないところですけど、おせち料理は身内のことですからね。

家族、もしくは自分1人でおせち料理を食べる場合、気持ちの整理さえついているなら特に気にしなくてもいいですよ。

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もっとも、喪中って割と重たく感じるものなので、全く気にしないなんて難しいとは思います。

どうしても気になるようなら、おせち料理の中でも特にお祝い的な意味合いが強いものを避けるやり方がありますね。

まず気をつけたいのは食べ物ではなく祝い箸で、こちらは上の段落で書いた年神様への捧げものって側面が強く出ています。

片方は年神様のためのもの、もう片方は人間のためのものという意味があるので、祝い箸は両方が細いんですよね。

年神様が関わってくる祝い箸を使うのは、忌中が明けていてもちょっとあれなので、普通のお箸を用意したいところです。

重箱もお祝いごとによく使われるものなので、気になるなら普通の食器を使う方がいいですよ。

おせち料理に入っている食べ物の中では、まず紅白かまぼこは「いかにも」な感じのお祝い感がありますね。

同様に紅白なますもちょっとあれなので、喪中の時には使わないようにする方がいいかなと思います。

あとは、こちらの年越しそばの記事でも書いたように、エビっておめでたい食べ物なんですよね。

個人的には、鯛はあんまりおせち料理に入っているイメージがないのですが、鯛もおめでたい食べ物の代表格ですから、少し注意したいところです。

おせちや喪中と浄土真宗ってどんな関係があるの?

ここまでおせち料理と喪中について色々と書いてきましたが、実際にはここに宗教的な要素が加わってくるんですよね。

一応、私は浄土真宗の家庭に生まれそだったのですけど、浄土真宗にはそもそも忌中も喪中も存在しません。

だから自由にやっていいってわけでもなく、死は汚れだって考えである神社にズカズカと足を踏みいれるのがOKなわけではありませんけどね。

しかし、おせち料理に限れば、上の段落で書いたように家族など身内だけのことですから、気にする必要は全くないですよ。

浄土真宗以外の場合はどうかですが、浄土真宗に限らず仏教では忌中や喪中という概念は存在しません。

これはあくまで神道の考え方なので、そもそも仏教徒が忌中や喪中であれこれと自粛する理由は基本的にないんですよね(神社へ足を運ぶみたいな神道が絡むなら話は別ですが)

おせち料理には年神様など神道の要素もありますので、忌中に関しては避けた方が無難ですけど、喪中ならそう気にしないでいいと思いますよ。

ただ、仏教にも色々あって、喪中なら神社への初詣がダメだってところもあるとは聞いたことがあります。

そういう宗派の考えがあったり、もしくは神道や仏教以外の宗教を信仰しているといった場合は、そちらの考えを尊重してくださいね。


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まとめ

宗教的な理由以外に、そういうものだからという思いこみの影響もあるので、喪中の時におせち料理を食べていいかはかなり迷うところです。

しかし、最も重要なのは自分の気持ちなので、宗教的な問題がなくて気持ちに整理がついているなら、おせち料理を食べても大丈夫ですよ。

この記事のポイント
  • おせち料理には年神様が関わっているので、忌中の時には避けたい。
  • おせち料理はお祝いごとではあるが、身内での行事なのであまり気にしないでいい。
  • 忌中や喪中の考え方がない仏教など、宗教の教えも参考にしたい。


注釈   [ + ]

1. 神道では死を汚れ(けがれ)としてあつかうためです。

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