痛風と健康診断の数値の関係、発作を起こす尿酸値を下げるには

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会社の健康診断で引っかかる、これはなかなか怖いものですよね。
若い頃にはまず引っかからないのに、年齢を重ねると引っかかりやすくなるのが、痛風に繋がる尿酸値です。

痛風の危険性は健康診断の数値に表れている

痛風は風が吹くだけで痛いと言われている病気ですが、痛いってこと以外はあまり知られていないのではないでしょうか。
遺伝子の情報が詰まっているDNA、筋肉を動かす時のエネルギー源であるATPが分解されてできるのが尿酸で、体の中にいてはいけない老廃物ですね。

この老廃物は誰でも一定量が作られるのですが、作られる量が増えたり、排出に問題があると尿酸値が高くなり、激痛で知られている痛風の発作が出るわけです。
健康診断で尿酸値が高いって言われただけならまだ痛風は発症していないと考えられますが、男性の場合は血液検査での尿酸値は3.5~7.0mg/dlなら正常です。

7.0mg/dlを超えているなら高尿酸血症と呼ばれる状態で、痛風の発作が起こるリスクが高まります。
痛風の発作は足の親指の付け根に起こりやすいのですが、ほとんどは関節部分が痛むのです。

体内で尿酸が溜まりやすいのが関節部分で、ここに一定以上の尿酸の結晶が溜まると、何かのきっかではがれるんですよね。
はがれた尿酸の結晶を白血球が攻撃し、この時に痛みの元の化学物質が出て激痛を感じるわけです。

尿酸値が7.5mg/dlを超えると相当に危険で、8.5mg/dlを超えると痛風発作がいつ出てもおかしくない状態ですね。
痛風は骨が折れたと勘違いするほどに痛みを感じ、とてもまともに出社などできませんので、まだ発作が出ていないうちに何とか対処をする必要があるのです。

痛風の発作が起こりかねない数値や、血液検査や尿検査の結果

具体的に尿酸値がどれくらいなら発作が起きるのか気になるかもしれませんが、体質によって変わるので危険なラインについては一概には言えません。
実際、尿酸値が10.0mg/dlを超えているのに痛風の発作が起こらないという人もいて、逆に7.5mg/dl程度でも発作が起こる人もいるのです。

ただ、先に書いたように尿酸値は高いほど危険なので、7.5mg/dlを越えてたらすぐに病院に相談したいところです。
痛風は遺伝も関係していて、尿酸の排出に関係しているABCG2遺伝子の機能が低下していると、尿酸が体内に溜まりやすく痛風の発作が起きやすいわけですね。

痛風は圧倒的に男性に起こりやすく、父親が痛風だと息子さんも似たような食べ物を好み、結果的に痛風に繋がるというケースも多いのです。
尿酸が過剰に作られる遺伝病も存在するのですが、食生活を含む生活習慣のせい、もしくは遺伝と生活習慣が合わさって発症するケースが大半ですね。

接待や飲み会が非常に多く、レバーや白子といった内臓系の食べ物が好きな人はちょっと危険な状態かもしれません。
ともかく、血液検査で重要なのは尿酸値ですが、他に白血球、CRP、それに尿検査のpHをチェックする場合があります。

先に書いたように白血球は痛風の痛みに関わっていて、白血球の数が多いようなら何らかの炎症が起きていると考えられるのです(ただし、数が多くても尿酸の結晶を攻撃しているとは断定はできません)
CRPも体内の炎症と大きく関わりがあり、細胞が破壊されると増加するタンパク質の数字ですね。

こちらは普段は0.3mg/dl以下、風邪をひいた時には0.4~2.0mg/dl程度で、痛みの程度と比例します。
CRPが2.0mg/dl以上なら相当の痛みがあると考えられ、痛風の人は10.0mg/dlを超えたなんて例も珍しくはありません。

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こちらも痛風が原因とは断定できないのですが、CRPが高いなら再検査を命じられる場合も多いですね。
尿検査でのpHは、尿が酸性かアルカリ性かをチェックするもので、酸性だと尿酸の排泄がうまくいきません。

これらの検査結果から痛風の発作が起きているかどうかを調べることもあるのですが、先に書いたように痛風は酷い痛みを伴うので、痛みの訴えと患部のチェックだけで痛風と診断されるケースも珍しくはありません。
ただ、よく分からない場合には血液検査と尿検査を実施し、この数値を元に痛風かどうかが診断されます。

痛風にならないためには尿酸値の数値を下げるしかない

すでに健康診断で尿酸値が高いと注意されたなら、どうにか尿酸値を下げるように体質を改善しないといけません。
フェブリクのように尿酸値を下げる薬はあるものの、こちらは基本的に一生付き合い続ける必要があるんですよね。

以前に東洋医学と漢方の記事でも少し触れましたが、西洋医学では数値を下げる対症療法が基本です。
薬を飲めば尿酸値は下がるのですが、尿酸値が増えるそもそもの原因は改善されていないので、痛風の発作が治まると薬を飲まなくなり、また痛風の発作が出るなんて例も多いのです。

そのため、まだ痛風の発作が出ていないうちに何とか尿酸値を下げる努力をするのが重要ですね。
尿酸の材料と言えるのがプリン体で、痛風の食事療法ではプリン体を多く含んでいる食材を避けるのが基本でした。

先に書いたように内臓系の食材はプリン体が多く、他には魚の干物、味付けに欠かせない煮干しや鰹節などもプリン体が多い食材です。
ただ、プリン体は体内でも作られることが分かっており、実は食事から摂取するプリン体より体内で作られるプリン体の方が圧倒的に多いのです。

プリン体のうち体内で作られるのが8割、食事で摂取するプリン体が2割くらいなので、今は食事療法を用いない医師もいるくらいです。
それでも2割くらいは外から入ってくるので、レバーとかその辺りを食べすぎるのはよくないですが、それよりも全体的なカロリーを計算して腹八分目に抑える方が重要ですね。

体質によっては痩せているのに痛風な人もいるのですが、基本的にはメタボ対策がそのまま痛風対策になります。
あとはレバーなどプリン体が多い食材は気持ち控える、尿が酸性な人は昆布など海藻類やさつまいもの摂取を心がけて尿をアルカリ性に近づける、これが基本です。

多い少ないはあるものの、大半の食材にはプリン体が含まれているので、食べ過ぎを避けるのが一番大事ですね。

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まとめ

痛風に悩まされて好きなものも食べられない、このような悩みを抱えている人は男性を中心に多いのです。
そうならないように、健康診断でちょっと危険だと告げられた場合は、普段の食生活を見直してくださいね。


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